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危険物倉庫

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危険物倉庫とは、爆発や引火といった危険性のある物質を保管する倉庫のこと。この危険物倉庫を建設する際に気をつけたいポイントや、実際の建築事例についてご紹介します。

建築会社を選ぶ前にチェック
危険物倉庫3つの建築方法

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システム建築 テント倉庫 ユニット式倉庫
メリット
  • 優れた強度・耐久性で安全に保管
  • 建築自由度が高く、特定の危険物に合わせてカスタ
    マイズ可能(防爆、耐火、換気システムなど)
  • 短い工期で建築可能
  • コストを抑えて建築可能
  • 現場作業やプロジェクトが移動する場合に、
    移設の難易度が低い
  • 小スペースに設置が可能
デメリット
  • 他の工法よりも工期がかかる
  • 耐久性が低い
  • 発火性の高い危険物には向いていない
  • ユニット型のため改修は不可
こんな会社におすすめ 安全性を重視し、長期的に危険物を保管したい 一時的に爆発性や毒性がない物質の保管をしたい 1坪~3坪の小スペースに保管したい

自社の導入目的に合った危険物倉庫を設置しましょう

危険物倉庫とひと口に言っても、保管する危険物によって倉庫建築の基準、選ぶべき工法が異なります。以下に、工法別で建築業者を選べるよう、3社厳選してご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

【建築工法別】千葉の危険物倉庫
建築業者3選

システム建築
万葉建設

長期使用を見越して温度を自由に調節したりオーダーメイド設計が可能

万葉建設キャプチャー
引用元HP:万葉建設公式HP
https://eee-soko.com/

保管する危険物に合わせて、温度を自由に調節可能な倉庫を提案。特定行政庁や指定確認検査機関への申請など行政手続きもサポート。

テント倉庫
太陽工業

最短2か月で建設可能で簡単に縮小、解体できる

太陽工業キャプチャー
引用元HP:太陽工業公式HP
https://www.taiyokogyo.co.jp/

軽量な素材構成で建築をするため、基礎工事のコスト・工期両面のボリュームを低減。システム化された独自の設計ソフトでコストも削減。

ユニット式倉庫
ナガワ

2坪以下のスペースで保管し、移設ができる少量危険物倉庫

ナガワキャプチャー
引用元HP:ナガワ公式HP
https://www.nagawa.co.jp/

軽量鉄骨ユニットハウスに特化。第4類引火性液体を保管でき、完成品を製造工場から直接納品するため素早く安全に施工・設置します。

※Googleで「千葉 危険物倉庫」と検索した結果から、危険物倉庫を提供しており、施工事例を掲載している、建築会社を10社をピックアップ。その中から下記の条件で3社を選出。(調査日:2024年3月29日)
万葉建設:自由設計で危険物倉庫の建築に必要な、設備も搭載可能なEEEシステム建築を提案することをHPに明記
太陽工業:テント倉庫メーカーの中で最も多く危険物倉庫の事例を掲載
ナガワ:ユニット式少量危険物倉庫の事例が最多

千葉の危険物倉庫建築業者3選を詳しく紹介

万葉建設

万葉建設キャプチャー2
引用元HP:万葉建設公式HP
https://eee-soko.com/

万葉建設の危険物倉庫の特徴

ニーズに合わせた倉庫をオーダーメイド感覚で依頼可能

倉庫・工場の建築に特化した、EEEシステム建築を提供している万葉建設。危険物倉庫や、温度調節が必要な冷凍冷蔵倉庫など、要望に合った倉庫をオーダーメイド感覚で依頼できるのが特徴です。また、自社内に土地探しを専門とするチームがあり、豊富な土地情報を保有。用地の選定から取得までサポートしています。

複雑な行政手続きもワンストップ対応

危険物倉庫を建築するには、消防法・都市計画法・建築基準法などで定められた規制を守り、特定行政庁や指定確認検査機関への届出・手続を行う必要があります。こういった複雑な業務についても、万葉建設では行政書士・土地家屋調査士との連携でバックアップ。補助金を利用した建築も支援しています。

万葉建設の危険物倉庫施工事例

万葉建設事例
引用元HP:万葉建設公式HP
https://eee-soko.com/works/799/

塗料製造工場内危険物倉庫の事例

塗料製造工場の敷地内に設置された、危険物倉庫の事例です。危険物倉庫の建築で必須となる、保有空地や保安距離をしっかりと確保。内部は物品を管理しやすい大空間、換気設備についても十分な設備が備わっています。

万葉建設はこんな企業におすすめ

目的に合った倉庫をオーダーメイドしたい企業に

システム建築でありながら、オーダーメイド感覚で設計・デザインを調整できるのが万葉建設のEEE倉庫。「危険物や法令に合わせて適切な保管環境を実現したい」「長期にわたって利用できる丈夫な倉庫が欲しい」といった企業に向いています。

会社情報

2005年に創業した万葉建設は、快適な空間づくりを使命のひとつに掲げ、住まいづくり・リフォーム・メンテナンスといった幅広い業務に従事。これまでに培った経験と技術力を活かし、利用者のニーズを踏まえたプラン作成・施工などのサービスを提供しています。

太陽工業

太陽工業キャプチャー2
引用元HP:太陽工業公式HP
https://www.taiyokogyo.co.jp/

太陽工業の危険物倉庫の特徴

最短2ヶ月という短工期での施工が可能

テント倉庫の設計から、申請・施工・メンテナンスまでワンストップで依頼できる太陽工業。規格化された構造で短工期を実現しており、施工条件や工事規模にもよりますが、最短2ヶ月での倉庫建築が可能となっています。また、設備の縮小や解体もしやすいのが特徴です。

ニーズに合わせて選べる商品ラインナップ

テント倉庫をはじめとする膜構造建築物に強い太陽工業では、商品ラインナップも豊富。ベーシックな固定式テント倉庫や大型テント倉庫、外壁に鋼板を用いたハイブリッドタイプなど、「危険物を保管したい」といった用途・目的に合わせて選ぶことができます。

太陽工業の危険物倉庫施工事例

太陽工業事例
引用元HP:太陽工業公式HP
https://www.taiyokogyo.co.jp/works/14888/

危険物テント倉庫の事例

物流の効率化を目的として、太陽工業のテント倉庫「フレックスハウス」を建築した事例。基礎工事が少ないため、短い工期で倉庫建築が実現しました。

太陽工業はこんな企業におすすめ

今すぐに危険物倉庫の設置が必要な企業に

太陽工業のテント倉庫は、短工期での設置が可能となっています。そのため、「事業の拡大などで今すぐに危険物倉庫を設置する必要がある」「工期を短縮して建築コストを抑えたい」といった企業におすすめです。

会社情報

1992年に能村テント商会としてスタートした太陽工業は、大型膜面構造物(テント構造物)に強みを持つメーカー。自社で膜構造や素材などの研究を行っており、プラン作りから設計・施工・アフターフォローまで、一貫したサポート体制を提供しています。

ナガワ

ナガワキャプチャー2
引用元HP:ナガワ公式HP
https://www.nagawa.co.jp/

ナガワの危険物倉庫の特徴

完成品が納品されるため設置がスムーズ

ナガワが提供するユニットハウス「スーパーハウス」には、第4類引火性液体を保管できる危険物倉庫がラインナップされています。工場で製造された完成品が納品されるため、現場での設置がスムーズ。サイズも1坪タイプから用意されており、少量の危険物保管に適しています。

緊急の移設にも対応できる

全溶接鉄骨造の完成品が納品されるナガワの危険物倉庫は、在来工法では難しい、設置計画の変更にも対応しやすいのが特徴。また、危険物倉庫には消防法で定められた設備を備える必要がありますが、ニーズに合わせたオプションでの対応が可能となっています。

ナガワの危険物倉庫施工事例

ナガワ事例
引用元HP:ナガワ公式HP
https://www.nagawa.co.jp/case/156

少量危険物保管庫の事例

ナガワのユニットハウス、SK-1型を利用した少量危険物保管庫の事例です。延床面積は3.44m2、換気に必要なダクトなどの設備も備わっています

ナガワはこんな企業におすすめ

小規模な危険物倉庫を希望する企業に

ナガワのユニットハウスを利用した危険物倉庫は、「少量の危険物を安全に保管したい」「できるだけ工期や予算を抑えたい」といった企業におすすめ。ユニットハウスで移設も容易となっているため、場所を移動する可能性がある場合にも適しているでしょう。

会社情報

ユニットハウス・システム建築・モジュール建築などを取り扱っているナガワは、軽量鉄骨ゼネコンを目指しているメーカー。大型の商業施設や工場、小型の倉庫や店舗など、さまざまな製品の企画・設計・製造・販売を手がけています。

危険物倉庫とは

危険物倉庫とは、火災や爆発、環境への悪影響を引き起こす可能性のある危険物を安全に保管するための施設であり、厳格な法的規制に基づいて設計・運営されています。これらの危険物は、消防法に基づいて定義され、第1類から第6類までの6つのカテゴリーに分類されます。たとえば、自己反応性物質を含む第5類(有機過酸化物、ニトロ化合物など)や、酸化性液体を含む第6類(過塩素酸、過酸化水素、硝酸など)があります。

法的規制と基準

危険物倉庫の建設および運営には、消防法に基づく厳しい規制が適用されます。危険物倉庫の建設・運営は、以下のような基準に従わなければなりません。

建設と許可プロセス

危険物倉庫を建設するためには、以下のプロセスを辿る必要があります。

消防との事前協議

計画段階で所轄の消防署と協議します。

自治体への設置許可申請

設置許可を自治体に申請します。

着工

許可証が発行された後に着工します。

検査申請と実施

完成後に検査を申請し、実施されます。

完成検査証の受領

検査を通過した後、完成検査証を受け取ります。

安全管理と人員

危険物倉庫の運営には、資格を持つ人員が不可欠です。具体的には、施設の規模や取り扱う危険物に応じて、危険物保安監督者を選任し、適切な危険物取扱者を配置する必要があります。これにより、事故の防止と緊急時の対応が確実に行えるようになります。

危険物倉庫の運営には、これらの基準とプロセスを徹底して遵守することが求められ、危険物の安全な保管と人員の適切な管理が最重要となります。

危険物倉庫を建設する際のポイント

危険物倉庫の建設には保有空地が必要

保有空地とは、火災発生時に周囲の建物・木などに火が燃え移らないよう、建物の周りに確保しなければならない空地のこと。延焼防止だけでなく、消防活動をスムーズにするという意味もあります。保有空地の設置は「危険物の規制に関する政令」によって定められており、保管する物質の種類・数量、倉庫が耐火構造かどうかなどの条件によって、空地の広さが決定されます。

保安距離

保安距離とは、保有空地と同様に「危険物の規制に関する政令」によって定められた基準。危険物の取り扱い・保管を行う設備は、付近の住宅・教育施設・医療施設などに影響を及ぼさないよう、一定の距離を確保する必要があります。たとえば一般住宅であれば10m以上、重要文化財は50m以上、電線については7,000~35,000Vで3m以上という距離を保たなければなりません。

参照元:危険物取扱者になろう!(https://kikenbutsu-study.com/law-hoankyori)

危険物とは

火災発生の危険性が高い物質を指します

消防法で指定されている危険物とは、「火災発生の原因となり得る危険性の高い物質」のこと。危険物倉庫で取り扱う物質も、消防法で第1類~第6類に分類されています。

参照元:消防法令抜粋(https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/kento147_09_sanko_01_02.pdf

危険物倉庫の建築事例を紹介

塗料製造工場内危険物倉庫の建築事例

2019年に竣工された、塗料製造工場内危険物倉庫の建築事例です。保有空地・保安距離ともに十分なスペースが確保されており、倉庫内部の空間にもゆとりを持たせています。

参照元:EEE倉庫公式HP(https://eee-soko.com/works/799/

危険物倉庫と一般倉庫を同時に施工

同一の敷地内に、危険物倉庫と一般倉庫を同時に竣工した事例です。施工についてはシステム建築と在来工法を組み合わせ、保管する物品に合わせた性能設計を採用しています。

参照元:ガンコ建築公式HP(https://www.ganko.co.jp/works/detail.php?id=34

危険物倉庫に関連する法令

危険物倉庫を建築するには、法令に基づくさまざまな基準を満たす必要があります。どのような法令を遵守する必要があるのか、情報をまとめてみましたので確認しておきましょう。

危険物倉庫の届出
について詳しく見る

危険物倉庫の仕様

危険物倉庫は、消防法などで定められたルールを守って建築しなければなりません。危険物倉庫における位置・規模・構造についての基準を解説していますので、しっかり目を通しておいてください。

危険物倉庫の仕様
について詳しく見る

自社に合ったシステム建築を求めるなら

このメディアでは、千葉でシステム建築に対応している業者を紹介しています。TOPページでは危険物、加工所、処理場など特殊な要望に応えられるオススメのシステム建築会社を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

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