食品製造業にとって、原料や製品を保管する冷凍冷蔵倉庫は必需品と言っても過言ではないでしょう。ここでは、冷凍冷蔵倉庫を建設する際のポイントと注意点、実際の建築事例についてまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
冷凍冷蔵倉庫を建築する場合、どのような食品・製品を保管するかを考慮することが大切です。まず、冷蔵倉庫とは温度を10℃以下に保つ設備のことです。肉や魚などの畜産物・水産物、農産物、乳製品などの保管に使用されます。
保管が温度-20℃以下になると冷凍倉庫と呼ばれ、温度によってF1~F4級に区分されます。冷凍食品やアイスクリームなどはF1級(-30℃を超え-20℃以下)、冷凍マグロはF3級(-50℃を超え-40℃以下)など、保管するものによって温度帯区分が異なるため、注意が必要です。
食品を保管する冷凍冷蔵倉庫の建築において、安全面・衛生面への配慮は欠かせません。害虫・害獣の外部からの侵入はもちろん、内部での発生を防ぐような造りにすることが重要です。また、ホコリや雑菌を持ち込まないような構造・設備環境づくり、温度・在庫管理のしやすさといった部分にも気を配るようにしましょう。
冷凍冷蔵倉庫は、ただ単に低温で食品・製品を保管すれば良いというわけではありません。気温や従業員の出入りといった要因に左右されることなく、それぞれの食品・製品に合わせた温度をキープし、品質を維持できる設計にすることが重要です。また、停電などで電力供給がストップした際のバックアップについても考慮しておくべきでしょう。
2014年に竣工した、精肉・水産加工冷蔵倉庫の建築事例です。広々とした空間で製品の管理はもちろん、従業員の動線も確保しやすくなっています。
河川の近くという、特殊な地形に建築された工場の事例。食品を取り扱うため冷蔵設備・パレットの洗浄室を完備、さらに冷蔵倉庫・冷凍倉庫も備わっています。作業効率を高めるため、倉庫スペースの中間柱を排除しているのが特徴です。
食品などの製品を取り扱う企業にとって必要不可欠となる冷凍冷蔵倉庫。しかし、初期コスト・ランニングコストが高くなりやすく、法令などの基準についても厳しくなっています。さらに、安全面・衛生面にも配慮する必要があるため、慎重な設計・環境整備を心がけることが大切です。
冷凍冷蔵倉庫の建築にあたり、事前に確認しておきたい位置・規模・構造に関する基準について解説。冷凍冷蔵倉庫以外で冷凍冷蔵品を保管できるのか?といった情報にも触れています。
冷凍冷蔵倉庫を建築するにあたり、届出に関わる法令についてまとめました。企業の信頼性にもつながるため、必ず確認しておいてください。
このメディアでは、千葉でシステム建築に対応している業者を紹介しています。TOPページでは危険物、加工所、処理場など特殊な要望に応えられるオススメのシステム建築会社を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
千葉のシステム建築業者3選
危険物倉庫向け
EEE倉庫(万葉建設)
ごみ・廃棄物処理場向け
鵜沢建設
加工所、作業所兼倉庫向け
O企画
※Googleで「千葉 システム建築」と検索した結果から、システム建築を提供しており施工事例を掲載している、千葉県にある建築会社を14社をピックアップ。その中から下記の条件で3社を選出。(調査日:2024年3月29日)
万葉建設:自由設計で危険物倉庫の建築に必要な、設備も搭載可能なEEEシステム建築を提案することをHPに明記
鵜沢建設:国際標準規格ISO9001、環境ISO14001を取得しリサイクルセンターの実績が最も多い
O企画:公式HPで加工所、作業所兼倉庫の実績が最も多い