こちらの記事では、塩素酸カリウムについて解説を行っています。危険物の分類や特徴、倉庫に保管する際の注意点などを調査してまとめました。
塩素酸カリウムは、「第一類危険物(酸化性固体)」に分類される物質です。強力な酸化剤であり、可燃物(有機物や硫黄、金属粉など)と混合すると加熱や摩擦、衝撃によって爆発する危険性がある点に加え、強酸と反応した場合には発火または爆発の恐れがあります。 以上の点から、「周辺で高温物を使用しない」、「可燃物や酸化されやすい物質との混触を避ける」、「可燃物から離した状態で使用する」などの点に注意が必要です。
塩素酸カリウムは化学式「KClO3」で表されるカリウムの塩素酸塩であり、色は無色で光沢のある板状または結晶性粉末となっています。融点はおよそ356℃(370℃以上で分解開始)、水にはやや溶けにくいものの熱水には溶けやすい性質を持っており、加熱によって塩化カリウムと酸素に分解します。また、強い酸化性であり酸性水溶液中でも酸化作用を示しますが、中性・アルカリ性水溶液では酸化作用は弱くなります。
塩素酸カリウムは、マッチや花火、爆薬、漂白剤、殺虫剤、医薬品の製造などに用いられていますが、容器を開けたままにしないことや、粉塵の発生を避けるといった点に注意しながら使用します。さらに屋内作業場で使用する場合には、発生源の密閉化を行うか、局所排気装置を設置して使用し、取り扱い場所の付近に安全シャワーや手洗い、洗眼設備を設けておきます。
直射日光や湿気を避ける必要があるため、密閉した状態での保管が推奨されています。
保管にあたっては、日光を避けた冷暗所にて密封保管を行います。このとき爆発等の危険性を避けるためにも、可燃物や有機物、強酸、還元剤と分けた状態で保管を行うことに加え、接触や混在を防ぐ必要があります。
また温度管理が行われている空間にて施錠しながらの保管となりますが、ここでも熱や衝撃、摩擦が加わらないような形で保管します。例えば容器を転倒させて衝撃を与えたり、引きずったりしないよう注意してください。加えて長期間の保管は避け、もし異常が見られるときには適切に廃棄を行います。倉庫で塩素酸カリウムを保管する場合は、換気の良い冷暗所への設置を行うことによって、直射日光や高温の環境を避けます。保管する場所には消火設備(注水消火)が整っていることをあらかじめ確認し、火気厳禁の状態で管理を行っていきます。
取り扱いは専門知識を持っている従業員に限定し、扱う際には摩擦や衝撃を与えないように注意するとともに、密閉状況を点検することによって、漏えい防止対策を徹底することが大切です。また、倉庫内にて危険物としての表示と管理を徹底し、周囲の可燃物から十分に距離をとった形で保管することが必要となります。
参考サイト:厚生労働省|職場のあんぜんサイト(https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/1143.html)
千葉のシステム建築業者3選
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